ダイレクトリクルーティングの活用でエンジニア採用を成功させる方法

2023年9月25日
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IT人材の需要が高まり、エンジニアの採用が難しくなる昨今、候補者に直接アプローチをするダイレクトリクルーティングという採用手法が注目されています。ダイレクトリクルーティングは転職潜在層にアプローチできる、効果的なスキルマッチングが可能など多くのメリットがありますが、初めて実施する際には注意点もあります。
そこで本記事では、ダイレクトリクルーティングを活用してエンジニア採用を成功させるためのポイントを解説します。
ダイレクトリクルーティング、何から始めれば良いの?とお悩みのご担当者様へ

エンジニア採用市場で「ダイレクトリクルーティング」が
注目される背景

近年、エンジニア採用市場では「ダイレクトリクルーティング」と呼ばれる手法が注目されています。

ダイレクトリクルーティングの基本と種類

ダイレクトリクルーティングとは、企業から求職者に対して直接アプローチをかける採用手法です。通常の採用活動では、求人広告や人材紹介会社などを通じて求職者側から応募が来るのを待ちますが、ダイレクトリクルーティングでは、企業が能動的に欲しい人材にアプローチします。
労働人口の減少を背景に、優秀な人材を確保するために採用手法が多様化する中で、ダイレクトリクルーティングの必要性が高まっています。

ダイレクトリクルーティングのメリット・デメリットなどについては以下の記事で詳しく解説しています。

エンジニア採用市場の現状

エンジニア採用において特にダイレクトリクルーティングが注目されている背景としては、エンジニア採用が売り手市場となっていることが挙げられます。

経済産業省のレポートによると、エンジニアをはじめとするIT人材の供給は減少する一方、IoTやAIなど先端技術が進化するなかでIT人材の需要は伸びており、今後さらに需給ギャップが拡大していくことが予想されています。

出典:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」(みずほ情報総研株式会社に委託)

エンジニアの転職市場の状況については、以下の記事で詳しく解説しています。

このように、売り手市場で難易度が高まっているエンジニア採用を成功させるためには、従来型の「待ち」の手法だけでは不十分であり、ダイレクトリクルーティングを活用することが必要不可欠です。

エンジニア採用にダイレクトリクルーティングが有効な理由

ダイレクトリクルーティングがエンジニア採用に有効な理由としては、以下の3点が挙げられます。

転職潜在層にアプローチできる

エンジニアを含むIT人材は、他の職種に比べ、自身のスキルアップとしての転職を考えている人が多い傾向があります。これは、転職への抵抗感が比較的小さく、転職潜在層が多く存在していることを意味します。

エンジニアは売り手市場であるため、競合他社も同じ候補者にアプローチする可能性が高いですが、ダイレクトリクルーティングを活用することで、転職潜在層の候補者に対して独占的なアプローチをかけることが可能です。

効果的なスキルマッチングが可能

エンジニア採用では、採用基準が不明瞭であるために書類選考の時点で人材の見極めができていないなど、ミスマッチが発生することがしばしばあります。
ダイレクトリクルーティングでは、求めるスキルや経験に合致した候補者に直接アプローチできるため、ミスマッチを避けることができます。候補者の経歴やプロフィールをより詳細に調査し、自社の文化や価値観に適合するか精査することが重要です。

エンジニア採用でミスマッチが発生する原因や対策については、以下の記事で詳しく解説しています。

自社の採用課題の改善・採用力の強化につながる

ダイレクトリクルーティングでは、候補者からの反応が即時かつ直接返ってくるため、自社の課題を発見しやすく採用活動におけるPDCAを回しやすいメリットもあります。

PDCAを回すことでペルソナ設計やKPI設計など採用の基本を学ぶことができ、それを通じて採用力の強化につながります。そうして蓄積したノウハウを、他のチャネルの採用活動に活かすことも可能です。

エンジニア採用におけるダイレクトリクルーティングのポイント

エンジニア採用においてダイレクトリクルーティングを行う際には、以下のポイントを押さえることが大切です。

ターゲットのペルソナ設計を明確にする

業務内容や経験、スキルだけでなく、候補者の実際の人物像(ペルソナ)まですり合わせることで、ミスマッチの解消につながります。
また、人材要件が高すぎて実際の採用マーケットに合っていないケースもあるため、マーケットの実情を加味した要件について、現場とすり合わせることも重要です。

現場のエンジニアにも協力してもらう

技術的な話題は人事担当者だけでは理解できないこともあるため、人事部門だけで採用活動を行っていると現場のニーズと候補者のスキルや経験、人物像などにずれが生じてしまうことがよくあります。

現場のエンジニアの協力を得ることで、より専門的・技術的な要件や人物像などを詳しく把握できるようになり、ミスマッチを最小化できます。例えば、現場のメンバーにカジュアル面談に参加してもらうといった方法が効果的です。

優秀なエンジニアの特徴や面接で見極めるコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。

スカウトメールの文面を工夫する

ダイレクトリクルーティングではスカウトメールを送るため、スカウトメールの文面をどのようにカスタマイズするかが採用の成否に直結します。
例えば、「自分だけに送られている」と思わせるような特別感を演出した文面にしたり、求職者が関心を持ちそうな話題を端的に伝えたりするなどの工夫が必要です。

スカウトメールを送る際のNGポイントや返信率を上げるコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。

また、以下の資料ではスカウトメール作成のポイントを例文付きで詳しく解説しています。

ただし、以上のポイントを押さえても、ダイレクトリクルーティングを初めて行う場合は、希望する人材から反応が返ってこないなど、なかなか効果が出ないことも珍しくありません。そこで以下では、ダイレクトリクルーティングの効果を最大化する採用支援サービスをご紹介します。

ダイレクトリクルーティング支援サービスのご案内

ア・ロッカのエンジニア採用コンサルティング支援サービス「アイティ人事」は、“ダイレクトリクルーティング”手法に関するご支援やエンジニア採用に関するアドバイスの提供が可能な、採用ご担当者さま向けのサービスです。

ダイレクトリクルーティングを用いた採用活動は中長期的な取り組みが必要となり、工数が多くなる傾向があります。「アイティ人事」では、スカウトメールの作成・送信、面接の日程調整などを採用業務の多くを支援できるため、工数の削減が可能です。プロの力を借りて採用活動を行うことで、自社のエンジニア採用ノウハウも蓄積できます。

「アイティ人事」サービス資料はこちら

以下の資料では、ダイレクトリクルーティングを実施する際の流れや、成果を上げる方法を解説しています。ダイレクトリクルーティングの導入にご関心のある方は、ぜひお役立てください。

お役立ち資料

ダイレクトリクルーティング入門ガイド①
ダイレクトリクルーティング 入門ガイド
基本から進め方まで徹底解説
企業が求職者に直接アプローチするダイレクトリクルーティングが注目されています。ダイレクトリクルーティングは「転職潜在層をターゲットにできる」「採用コスト削減が期待できる」といったメリットがある一方で、適切な準備を行わなければなかなか効果がでないケースもあります。 そこで本書では、ダイレクトリクルーティングの具体的な進め方を5つのステップに分けてわかりやすくご説明します。これからダイレクトリクルーティングを始めたい方、ダイレクトリクルーティングで成果を上げる方法を知りたい方はぜひご覧ください。
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