採用コンサルティングとは?メリット・デメリット、選び方のコツを紹介

2024年2月19日
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採用コンサルタントが企業の採用活動についてアドバイスや提案をするサービスである「採用コンサルティング」が注目されていますが、具体的に受けられるサービス内容や、自社に合ったサービスを見極めるポイントが分からない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、採用コンサルティングの内容やメリット・デメリット、選ぶ際のポイントなどを解説します。
求人に応募が来ない…とお悩みのご担当者様へ

採用コンサルティングとは?

採用コンサルティングとは、採用コンサルタントが企業に対して、採用活動全般に関するノウハウ提供や業務支援のための提案するサービスのことです。採用支援サービスの一種であり、「採用活動全般に多くの労力がかかっている」という企業や、「採用活動がうまくいかない」といった悩みを抱える企業から、近年注目されています。

採用コンサルティングと採用代行(RPO)の違い

採用コンサルティングと似た概念として採用代行(RPO)があります。採用代行(RPO)は、自社で決めた採用活動の方針をもとに、実務の実行部分を採用代行(RPO)事業者にアウトソーシングできるサービスです。

一方で、採用コンサルティングは、採用活動の方針について分析・提案を行うことがメインであり、実行部分については自社でリソースを確保して行う点が特徴的です。
具体的に、どのような業務が支援対象になるかは次章で詳しく解説します。

採用コンサルティングのサービス内容

一般的に、採用コンサルティングのサービスには以下の内容が含まれます。

採用計画の立案

自社の事業戦略や中長期の経営計画などをもとに、最適な採用計画を立案します。採用計画とは、「いつまでに・どのような人材を・どの部署へ・何人採用するのか」といった目標を定めたもので、採用活動の方向性や成果を大きく左右します。

なお、採用計画は基本的に以下のようなフローで立案します。

<採用計画立案の流れ>

①採用目的の整理
②人材要件・採用ペルソナの設計
③採用人数の明確化
④採用者の雇用形態の決定
⑤採用手法/媒体の選定
⑥選考プロセスの決定
⑦採用スケジュールの決定

これらの中でも、採用成果に大きく影響するのが、はじめに行う②人材要件・採用ペルソナの設計です。

人材要件や採用ペルソナを作るポイントについては、以下の記事で解説しています。

母集団形成のサポート

採用においては、自社が求める人材の候補となる「母集団」をいかに形成するかが重要です。しかし、昨今の人手不足の背景から、母集団形成がうまくいかない企業も少なくありません。
採用コンサルティングを受けることで、実際に募集を行い、母集団形成を行う際の採用広報の方法や、求人原稿・スカウトメールの内容についてアドバイス・提案をもらえます。

選考に関するサポート

選考においては、会社説明会や応募者のスクリーニング、ESの評価、面接など、やるべき工程が数多くあります。採用コンサルティングでは、会社説明会のシナリオ作りや評価基準の設計、ESの設計、面接での質問事項など、選考に関するアドバイス・提案を受けることができます。

内定者フォローに関するサポート

せっかく内定を出しても、内定辞退が続出すると計画通りの採用に至らず、優秀な人材を確保できません。そのため、内定者への手厚いフォローが重要です。
採用コンサルティングでは、内定通知の方法や、内定者とのコミュニケーション方法の検討、内定者研修などに関するアドバイス・提案を受けられます。

採用活動の効果分析

採用結果に関するデータを集計・分析し、それをもとに実施した採用活動の効果や課題の抽出、改善提案も受けられます。効果分析を通じてPDCAを回し、次回以降の採用活動に役立てることが可能です。

採用コンサルティングを活用する5つのメリット

採用コンサルティングを活用することで、以下の5つのメリットを得られます。

①プロの視点から評価・アドバイスをもらえる

採用コンサルティングでは、プロの知見にもとづいた客観的な立場からアドバイスを受けられるため、自社では見つけられなかった課題を発見できたり、より効果的な戦略を知ることができたりします。
採用活動に行き詰まりを感じている企業や、採用活動に関する知見やノウハウ不足を感じている企業には効果的です。

②効率よく母集団形成を行える

③採用市場の変化に対応できる

昨今は採用手法も多様化してきているため、いかに最適なものを見極められるかが重要となっています。採用コンサルティングを活用することで、自社のみではキャッチアップしきれないような、採用市場・業界でトレンドとなっている手法の提案を受けられたり、求職者の動向を掴んだ戦略の提案を受けられたりするため市場の変化に対応した採用活動を行えることもメリットです。

多様化している採用手法をまとめて確認したい方は、こちらの記事をご覧ください。

また、エンジニア採用領域で近年注目が集まっている「ダイレクトリクルーティング」についてはこちらの記事をご覧ください。

④採用担当者の負担を軽減できる

採用業務は多岐にわたるため、自社の採用担当者のみで行うと業務負担が過大になりやすい特徴があります。特に中小企業やベンチャー企業は人的リソースが足りないことが多く、担当者の負担軽減が大きな課題となります。
採用コンサルティングを受けることで、採用計画や選考内容をゼロから考える状況よりも負担が減るため、採用担当者がコア業務に集中できるようになります。

⑤ノウハウが蓄積される

採用コンサルティングにおいては、コンサルタントと密にコミュニケーションを取ることで、現状の課題や解決策などを共有することができます。これにより、プロのノウハウを知ることができ、自社へのノウハウ蓄積にもつながります。

採用コンサルティングを活用するデメリット

一方で、採用コンサルティングには以下のようなデメリットも考えられます。

①採用コストがかさむ場合がある

②コンサルタントと認識のズレがあると成果につながらない

コンサルタントとの事前のコミュニケーションが不足していたり、自社の経営戦略への理解度が低かったりすると、コンサルタントと認識のズレが生じやすくなります。その場合、適切な提案を受けられず、自社が求めていた人材の採用につながらない恐れがあります。

③任せきりだとノウハウが蓄積されない

採用コンサルティング会社から提案を受けるだけで、その背景や基本となる知識を知らないまま終わってしまうと、自社で応用できるノウハウが蓄積されず、将来的な自走が難しくなる可能性があります。

④定期的な打ち合わせが発生する

コンサルタント側とのスケジュール調整が必要となり、その調整や打ち合わせのために時間や労力を割かなければならないこともよくあります。打ち合わせが多いと情報共有やノウハウの蓄積にはつながりやすいものの、施策の進行スピードが遅れる可能性もあることには注意が必要です。

⑤分析データの共有がない場合がある

コンサルティングの内容が提案のみで、効果分析で使用したデータの共有がないサービスやプランの場合、契約期間が終了した後に自社でPDCAを回すことができません。その場合、次回以降の採用活動の改善が思うように進まない可能性があります。

それでは、以上のようなデメリットを回避し、メリットを最大限享受するためにはどうすれば良いのでしょうか。次章では、採用コンサルティングを活用する際に必ず気を付けたい、サービス選びの4つのポイントをご紹介します。

採用コンサルティングを選ぶポイント

業界理解や採用したい職種での実績は豊富か

採用コンサルティングを会社の支援実績について、事前によく確認しておきましょう。特に、自社の属する業界や採用市場、そして採用予定の職種に精通しているかは確認するべきポイントです。

密にコミュニケーションが取れるか

認識のすり合わせやフォローアップを密に行ってくれるかという点も確認すべきポイントです。今後の採用活動を改善するために、単なる提案にとどまらず、自社へのアドバイスや採用ノウハウの提供を積極的に行ってくれるかもチェックしましょう。

分析データの共有があるか

採用活動に関する分析データを共有してもらえるかも、確認すべきポイントです。コンサルタントが使用したデータを渡してもらえると、契約期間満了後に自社でもPDCAを回しやすくなります。

採用代行(RPO)も実施しているか

採用活動は、実務の部分での負担が大きいことも課題です。提案した計画・戦略の実行(採用代行)も実施しているサービスであれば、戦略立案から実行まで一貫して効果的に行うことができ、担当者の負担も軽減できます。

コンサルティングに加え採用代行(RPO)サービスを活用してアウトソーシングを行うことのメリットについては、こちらの記事で解説しています。

目的に合わせて採用コンサルティングを活用しよう!

採用コンサルティングは採用計画の立案や内定者フォロー、採用活動後の効果分析なども含めトータルでサポートしてくれます。活用することで客観的なアドバイスをもらうことができ、効率的な採用活動や採用担当者の負担軽減などのメリットを得られるため、自社に適したサービスの選定が非常に重要です。

ITエンジニア採用コンサルティング支援サービスの「アイティ人事」は、IT企業に専門特化した「採用プロ集団」が、採用戦略の立案から採用実務の代行まで、お客様の課題・ニーズに合わせて必要な個所だけ構築・改善が可能なサービスです。

毎月1回の定例MTGを実施、またメール、チャットツールにて適宜情報の共有をするため、必要なコミュニケーションを取りながら採用活動のPDCAを回すことができます。

採用コンサルティングサービスをお探しの方は以下よりサービス資料をダウンロードしてください。

「アイティ人事」サービス資料はこちら

下記の資料では、「各企業でサービスの特色が異なるため見極めが難しい…」というお悩みを抱える採用担当者様に向け、採用支援サービスの選び方について詳しく解説しています。採用コンサルティングをはじめ、採用支援サービスの導入をご検討している方はぜひご覧ください。

お役立ち資料

自社に必要な採用支援サービスの選び方①
自社に必要な採用支援サービスの選び方
支援内容とサービスの選定ポイント
企業の採用活動は、採用計画立案・採用目標の可視化・募集・面接・内定者のフォロー…など、多くの業務があります。加えて、昨今の労働人口減少により採用競争は激化しており、効率化と質の向上を目指して「採用支援サービス」を導入する企業が増えています。しかし、採用支援サービスにはさまざまな種類があり、自社に合ったサービスがわからないという方も多いのではないでしょうか。 そこで本資料では、採用支援サービスの概要と、自社に合った採用支援サービスの選び方をご紹介します。採用支援サービスの導入をご検討している方は、ぜひご一読ください。
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